第49回部落解放・人権夏季講座
和歌山県の高野山で、8月22日から24日までの3日間、第49回部落解放・人権夏期講座に青年女性部から2人が参加しました。
◆ SNSを使って差別、今も残る差別の実態 ◆
初めに部落解放・人権夏期講座実行委員会代表の方の挨拶と、高野町長の挨拶で開会しました。
最初の講演は「部落差別の現実は今」という内容です。講師の方が実際に体験された部落差別の話をしてくれました。現在もSNS上での差別があり怖さを聞き、改めてインターネットの恐ろしさを実感しました。
続いて、「高野山と被差別民」という内容です。なぜ毎年、高野山で夏期講習が行われているかというと、古くから「差別」に関して深い歴史があるからです。816年(弘仁7)に空海(弘法大師)が金剛峯寺を開創しました。江戸時代になると、高野山では3つの僧侶集団(学侶、行人、聖)と僧侶以外の住人(職人、商人、寺院に使役された人々や被差別民)が生活をしていました。そこには「差別」があり、服装の規制や食事の同席までも規制されていたそうです。
◆ 昔から続く女性差別、女性の地位向上訴え ◆
2日目は「女性差別問題入門」の講演です。、昔から女性に対しての人権侵害や女人禁制など様々な差別があり、現代では「#Me Too」「#With You」など世界中で女性の地位向上が訴えられています。
また、セクシャルハラスメントや性暴力、DV、トランスジェンダーに対する考え方の違いなど、人権問題についても他人事にしないためにも理解と学習が必要だと感じました。未だに残っている女人禁制などの風潮も無くしていけるよう、運動に旺盛に取り組まなくてはいけないと改めて感じました。
≪ 通信 / 青年女性部 ≫
【 くさり9月号より 】